お産の知識

パパ目線で見る出産体験談!陣痛から出産まで30時間のサポートに徹した立ち合い出産!!

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助産師ママ

現役助産師であり、自宅では母として育児奮闘中!共働きなので、自宅では夫婦で協力して全力育児の毎日です。妊娠と出産は夫婦にとって家族に変わる大切な時期!様々な問題や悩みを解決していく度に家族の絆は深まるハズ!お互い頑張りましょう!!

立ち合い出産について妊娠中のパパママはどう考えているのでしょうか?

個人的な体験を含め話すなら、時間や予定が許す限りパパとして立ち合い出産はするべき!と強く言えます。

陣痛に耐えるママを励ます時間、分娩室での感動の瞬間、全ての時間がパパとしての覚悟、自覚のような前向きで力強い想いが湧き上がってきます。

パパには身体的な痛みや変化がないからこそ、精神的な変化が多いのかもしれません。

今回は日をまたぎ30時間もの分娩となったパパママの体験談を紹介します。

立ち合い出産とはパパも一緒にお産と向き合うこと!

今回紹介するパパママのママは出産時35歳。

ちょうど高年出産の枠に入ります。

痛みへの不安があること、産後の早い回復を希望していたことから無痛分娩でのお産を計画していました。

無痛分娩での出産となると、自然分娩での流れと少し変わり、いわゆる「陣痛や破水がおこり産院に駆け込む!」といった順番にはなりません。

計画分娩となり、多くは出産予定日を医師と相談の上で決められ、前日に準備入院をするケースが多いです。

無痛分娩は少し費用はかかりますが、妻の希望であったこと、産後の回復も早いと聞いていたこと、そして計画分娩となるので、出産日をある程度決めることが出来ることに魅力を感じ決断しました。

仕事もあるので、突然のお産の始まりにそうそう簡単に立ち合い出来るものではなく、計画分娩であれば前後の頑張りと調整次第で何とかなると思ったためです。

誰でも希望すれば立ち合い出産できるわけではない!?

立ち合い出産を希望したとしても、ではどーぞ!と簡単にはいきません!

多くの産院では、注意事項を定め事前に理解をしてもらっているようですね。

今回の立ち合い出産経験者であるOパパの産院では、立ち合いビデオ(DVD)を事前に見てもらうという条件がありました。

内容はお産のリアルドキュメンタリー!!

私も同じような動画を産院で見たことがありますが、中々衝撃的な映像です。

本来母親学級で実際にお産を予定しているママ達が見るための映像とあって、赤ちゃんが産道から出てくる瞬間や胎盤の摘出まで映っています。

もちろん全ての産院で見られるわけではありませんが、少し覚悟してみた方がよいですね。

他にも立ち合い出産の注意点としては、

・出産の進行が速く、出産に間に合わない場合
・他のママとのお産が重なった場合
・医師や助産師が立ち合いが出来ないと判断した場合

などなど、当日の状況次第で立ち合いが出来ないこともあります。必ず医師や助産師、看護師の指示に従うこと!

またパパ以外にに上の子どもの立ち合い希望は事前にしっかりと相談しておくことも大事なようですね。

立ち合い出産希望でしたので、出産当日の流れやパパとしての役目を知るために産院でお産のDVDを見ました。20分くらいのドキュメンタリーでしたが、衝撃の一言でした。

同時に赤ちゃんを産むという行為への感動や、これから臨むことになるママへのサポートを全力でしてあげよう!と強い気持ちが生まれたのを覚えています。

出産予定日を決める日は突然訪れる!余裕を持って二日間確保。

無痛分娩での計画出産だからといって、
〇月〇日に産みたいです!
ではその日にしましょう!!

と、簡単に決まるわけではありません。

当然正期産に入り、妊婦健診でのエコー検査や内診での判断によりおおよその日時を決めていくことになります。

今回紹介しているパパママは、12月7日に前日入院、8日に出産予定。

9日は予備日のような形に決まりました。

無痛分娩では陣痛促進税により、お産を開始させるのですが、本来の痛みが緩和されているためお産がスムーズに進まないこともあるので、予備日の確保となります。

無痛分娩は全ての産院で実施している分娩方法ではなく、麻酔科の先生が担当でついてくれます。

常駐していないこともあるので、無痛分娩が可能な時間帯、日時などもあり、平日の週末がパパママの決戦日となったわけです。

平日での出産予定となり調整が大変でしたが、当日と翌日午前までの時間を確保してパパママ協力してのお産となりました。

前日3時にお産入院となり、いよいよ明日か!と自分が産むわけではないのにドキドキしていましたね。

いよいよ出産劇の開幕!ママは朝から陣痛室に移動

前日に硬膜外にカテーテルを準備したり、子宮口を広げるバルーンを入れたりと、出産前日からママには様々な準備があります。

今回紹介しているママの場合は、ラミナリア処置を行ったそうです。

助産師の恐妻いわく、ラミナリアとは、海藻由来の減菌された3mmくらいの棒状のものとのこと。

水分を含むと膨張するので、子宮口を広げスムーズな分娩を進行させるために処置するようです。

いよいよお産の開始!

ここからは時系列事に見ていきましょう。

5時半 産院のベットで起床
ママはこの日は絶食。飲み物も口に出来ません・・・
水分補給は点滴からとなります。

6時 陣痛室に移動
陣痛室とは分娩するまでの準備室といった場所で、分娩室のすく近くにある部屋です。
この部屋のベッドに横になり、点滴など各種準備をしていきます。

9時半 陣痛促進剤の投入
お産のスイッチを入れる役目を果たす陣痛促進剤を投与していきます。この時点でママは細い管だらけです!
点滴、麻酔薬、促進剤、排尿用の管。そして血圧測定器。かなりの装備量です。

見た目で既にママの頑張りが伝わります。

10時~ 陣痛と子宮口の大きさを都度確認
赤ちゃんの心拍とママの陣痛(おなかの張り)を示す機械に、血圧、そして定期的な内診でお産の進行具合を確認していきます。

立ち合い出産Oパパママの場合、初産で無痛分娩ということもあり、中々子宮口が大きく開いていかず、そのまま午後に突入。

13時半 子宮口は5.5センチに!
何も口にできないママの前で食事は出来ず、コンビニで購入したランチを車内で簡単に済ませ、すぐ陣痛室に戻ります。

午後一番の内診の結果は5.5センチ。まだまだ全開の半分ほど・・・。

陣痛の山が大きくなり、進んではいますが、進行は決して速くありません。

14時19分 子宮口は6センチ
約1時間後、なんとか0.5センチ拡大。全開まではまだまだかかりそうです。

15時 赤ちゃんの体勢が悪いことが判明
内診で赤ちゃんの背中が下で天井が上になっており、上手く降りてこれない体勢と判明。

なおすため、辛いけど四つん這いで30分頑張るように指示される。

15時半 再び内診
30分のきつい四つん這いの甲斐なく、向きは直らず・・・

もう1時間、今度は右向き固定で様子を見ることに。

16時45分 向きは直らず子宮口も変化なし
内診の結果、なかなか芳しくない状況・・・

赤ちゃんの向きが直らず、陣痛や子宮口の開きが上手く進んでいないとの診断。陣痛促進剤の投与をやめ、麻酔も弱め様子を見ることに。

18時 自然分娩と同様の状況になりお産の進行を待つ
陣痛促進剤、麻酔の投与を止めているので、自然分娩と同じ待機状態に。

麻酔科の先生は時間外となり、これ以降の時間は自然分娩となるとのこと。

19時 この日初めての食事
麻酔を止めたので、食事の許可がおり、夕食をしっかりと取り栄養補給で体力回復!

といきたいのですが、少し前にこの日初めての水を飲んだところ、まだ早かったのか戻してしまったので、2時間ほどかけた食事となりました。

20時 立ち合いや面会時間終了
このまま自然分娩となるのか、ゆっくり休み翌日に仕切り直しての無痛分娩となるのか!?

パパママ二人ともわからず、助産師のすすめもあり、一度自宅に戻り翌日の準備をし戻ってくることに。

21時半 夜間通用口より再び陣痛室に戻る
途中でウィダーインゼリー、チョコレート、ポカリスエットなどを購入して再び産院に戻ってきました。

豪華な夕食ではあったのですが、完食とはいかなかったので口に入れやすい軽食を準備。

日をまたぐと再び、無痛分娩の準備として水分、食事を口にできないので、その前に出来るだけ栄養補給!

この時点では子宮口は7センチほど。

ここから長い夜が始まりました・・・

陣痛に耐えお産の進行を促す!長い陣痛室での夜

初日の無痛分娩の時点で、子宮口は7センチまで拡がりました。

また破水も起こっていたので、自然と陣痛は進んでいくことになります。

ぐっすりと寝て、翌日の無痛分娩に向け体力を可能な限り回復!

となれば理想的なのでしたが、そうもいかず、一晩中陣痛と向き合うことになったそうです。

パパは陣痛室の小さなクッションに横になり、ママが陣痛に耐え出したら背中をさすったり、声掛けをしたり、テニスボールで押してあがたりと、二人にとって、この時間はものすごく長く感じられたことでしょう・・・

陣痛室での一晩は生涯忘れることはないと思います。

陣痛に耐える妻をひたすら励まし、体をさすったりサポートに徹しました。「母親って凄い経験を乗り越えてきたんだな」と認識が大きく変わった気がします。

そして、この時間に夫婦から家族となる覚悟が固まりました。

初日の陣痛促進剤投与より約30時間!!無事女の子の出産まで!

朝7時 出産当日となる朝を迎える
夫婦でほぼ眠れず、陣痛の合間におぼろげになる程度の睡眠で出産二日目に・・・

規則的な陣痛に余裕はほぼなく、出産が近いことを感じさせます。

子宮口は前日の7センチをそのまま維持。

8時12分 麻酔の投与を再開
陣痛の間隔も今まで一番短くなり、痛みもかなり強く感じている様子。

有り難いことに、麻酔科の先生が早く駆けつけてくれ麻酔薬の投与を再開。

9時 内診とエコー検査
内診の結果、子宮口は8センチまで拡大!

ただ、赤ちゃんの位置は前日より少し改善された程度・・・

10時半 再び内診
このタイミングの内診で、初めて分娩室への移動の話が!

急にお産が進んだらしく、先生の反応が明らかに変化。

11時 ついに分娩室へ移動開始!!
内診とエコー検査後、ついに分娩室への移動が決定。長かった・・・

いよいよ出産本番です。車いすに乗って移動となりました。

分娩室に入る前に手洗いと除菌をしっかり指示され、青の手術着!?を着用して入室します。

11時15分 分娩準備完了!
ママは分娩台にのり、パパはその真後ろに立ちサポート役に徹します。

主な役割は、ママがいきむときに枕ごと背中を押し、おへそを見えるような体制にしてあげること!!

12時15分 会陰切開
1時間ほど、陣痛の波に合わせて全力のいきみを行いましたが、ここで医師の判断で会陰切開を行うことに。

部分麻酔で特に痛みもないようでした。

12時26分 そしてついに・・・
会陰切開からほんの10分ほど。ついに待望の出産!!!!

あっという間の出産でした。。。

赤ちゃんは少し小さ目で2398グラムの女の子。

ママは後産として、胎盤や会陰切開処置など。

赤ちゃんは体重や身長の計測から、呼吸や心拍数などしっかり検査されます。

分娩室に入る前がとにかく長かったからか、出産まではあっという間に感じました。

とはいえ、赤ちゃんと対面した時は思わず目頭が熱くなりましたね。妻は完全に泣いてました・・・

立ち合い出産をして思うことは、この時間を経験したことで夫婦としての絆はより強くなり、これからパパとして、ママとして頑張るぞ!という気持ちも生まれたと思います。

これから出産を予定しているパパママさんにはぜひオススメしたいと思います。

出産はママ一人で行うものでは決してありません!二人、そして赤ちゃんの三人で乗り越えるものです。頑張ってくださいね。

パパ目線で見る出産体験談!まとめ

いかがだったでしょうか?

立ち合い出産の体験談詳細を見て、立ち合い出産について前向きに検討してみようと考えてくれれば嬉しいですね。

出産までの時間は長く感じ、またママだけでなく、パパにとっても不安も多いと思いますが、大丈夫です!

しっかりと勉強をして、立ち合い出産でママを支えてあげてくださいね。

ちなみにこの写真は、今回立ち合い出産体験談で生まれた女の子!

出産時は2398グラムでしたが、生後10日には3000グラム近くに順調に成長しているそうです!!

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