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妊娠したら最低限避けたい食べ物・飲み物としてまず5種類挙げることができます。
①うなぎ、レバー
②生もの(生肉、生ハム、生牡蠣、刺身、生卵)
③生チーズ(カマンベール、モッツアレラ、ゴルゴンゾーラ)
④カフェイン
⑤アルコール
上記を避けたり、摂取量を減らすのは最低限の妊娠中の食事!
ですが私たちの日常を取り巻く食べ物の数はとても豊富です。
その中から「これはNGなのかな!?」と判断に迷うことのないように、もう少し細かく知りたい人向けにお伝えします。
上記と重複する内容もありますが、ここでは詳細をどんどん紹介していきます。
大きく分類すると、NG食べ物&注意が必要な食べ物は、最低限の5種類より増え、
「肉類・生もの」
「大型魚」
「生チーズ」
「ダイエット食品」
「サプリメント」
「ハーブ類」
「カフェイン」
「アルコール」
の8種類になります。それでは順番に見ていきましょう。
その1 生肉や生の食品類はNG
NG食品群
生肉、生ハム、レアステーキ、ユッケ、馬刺し、肉のパテ、ローストビーフ、生サラミ、生ベーコン。
生肉を切った包丁とまな板にも注意。生牡蠣。生卵。生野菜。
NG理由
妊娠中に生肉からトキソプラズマ感染すると、胎盤から胎児に感染し、小頭症、発達の遅れなどを引き起こす原因になりますし、生肉を避けることは病原性大腸菌O−157の予防にもなります。
また食あたりや食中毒になると、妊娠中により治療薬が限られてしまうので注意が必要。
ステーキはミディアム以上にするなどして、中まで加熱した肉を食べましょう。
生肉・魚を切った包丁とまな板は洗ったら熱湯をかけると良いです。
生ガキもノロウイルスなどの食中毒を予防するために厳禁。
生卵に関して日本では洗浄しているので感染可能性は低いですが、サルモネラ菌感染を防ぐためです。
信頼出来るお店で買った生卵なら問題ないでしょう。
生野菜については、過去にカナダでコールスローサラダによるリステリア菌(塩分に強く冷蔵庫内でも増殖する食中毒菌)感染がありましたが、きちんと洗った野菜なら心配ありません。
その2 大型魚には注意が必要!
妊娠中の食事で一番悩むのは魚かもしれません。
日本人の食生活の主役ともいえる魚。
タイトル通り大型魚は基本的にはNGと思っておきましょう。
とはいえ魚を取り入れた食事は栄養バランス面で妊婦さんにオススメです。
食べて良い魚、たまになら食べて良い魚、NGで残念な魚としっかりと判断できるようにしていきましょう。
注意が必要な理由
ある生物が他の生物に食べられる関係が複雑につながったものを食物連鎖と言います。
食物連鎖の上位に位置するマグロなどの大型魚は頻度に注意すれば大丈夫。
妊娠中に魚に含まれる水銀量が多いと、赤ちゃんは水銀を出すことができず、生後赤ちゃんの聴覚障害などを引き起こすためです。
ですが魚は、血液をサラサラにして血の巡りを良くするEPAと、赤ちゃんの脳や神経の発育に重要なDHAを含むので、量と頻度を守って上手に取り入れてください。
大型魚の量と頻度について詳しく!
日本人の平均1食に食べるお魚の量は約80g(刺身1人前、切り身一切れに相当)です。
これを基準に目安を見ていきましょう。
週2回まで食べてOK
⇨キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ(インドマグロ)、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ
週1回まで食べてOK
⇨キンメダイ、メカジキ、クロマグロ(本マグロ、トロと赤身)、メバチ(メバチマグロ)、ツチクジラ、エッチュウバイガイ、マッコウクジラ
2週に1回まで食べてOK
⇨コビレゴンドウ
2ヶ月に1回まで食べてOK
⇨バンドウイルカ
大型魚についてはあまり身近でない魚も含まれていたのではないでしょうか。
人気のあるマグロには注意したいものですね。
もし一週間単位で大型魚を多めに食べてしまっても、翌週以降の量を減らせば大丈夫です。
刺身・お寿司はOKですが、くれぐれも食中毒に注意したいので衛生管理の良いお店のものを選びましょう。
イカ・カニ・エビ類も食べてOKです。
できるだけ新鮮で加熱してあるものを食べましょう。
イクラ、すじこ、たらこは、食べ過ぎると塩分の過剰摂取になりますが、少しならば問題ありません。
その3 生チーズはNG
妊娠中は生のチーズは避けておきましょう。
カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラ
といったチーズが代表例です。
NG理由
妊娠中はチーズからリステリア菌(塩分に強く冷蔵庫内でも増殖する食中毒菌)に感染しやすく流産、早産、新生児髄膜炎を引き起こすこともあるため、輸入のナチュラルチーズに多い未殺菌乳を使ったソフトタイプのチーズを避けること。
国産のナチュラルチーズ・プロセスチーズは殺菌乳を使うので大丈夫です。
その4 ダイエット食品も避けるのがベター
NG理由
流通量が多く成分がわからないので、食べないよう指導する産婦人科医もいるくらいです。
妊娠中の体重増加を気にするならば、食事内容を低カロリーにすることや、しっかり噛んで食べることで食事量を減らすことを心がけてみてください。
身体の負担にならない程度に運動量を増やすこともオススメです。
その5 サプリメントも基本NG
特に注意なサプリ
ビタミンA(妊娠初期)、ビタミンDを含むサプリ。
NG理由
栄養を手軽に摂れるサプリメントは時として過剰摂取になることがあります。
食事で摂ることを考えましょう。
妊娠初期のビタミンA過剰摂取は胎児の水頭症・口唇口蓋裂の原因になります。
ビタミンDは日光に当たれば体内で合成でき、100μg以上過剰摂取すると高カルシウム血症などの可能性があります。
妊婦さんは最低7μg以上であれば充分です。
もし飲みたいサプリメントがあれば主治医に見せて相談をしましょう。
サプリメントが全てNGというわはなく、葉酸サプリのような医師が逆に推奨するサプリメントもあります。
葉酸は赤ちゃんの細胞分裂と成長を促し、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らします。妊娠前から妊娠期間中も必要ですが、特に妊娠判明する妊娠超初期に不可欠です。[kanren postid=”113,2128″]
その6 ハーブティーなどは要注意!
ハーブティーを筆頭にハーブ類は種類が多く、非常に分かりにくい食品と言えます。
ここでは禁忌とグレーゾーンにわけてみました。
詳しい方は該当するハーブがあればやめておくのがベターです。
禁忌
あいうえお順。エッセンシャルオイルも含む
アロエ、アンジェリカ、ウィンターグリーン、オレガノ、カバ、カモミール、クラリセージ、クローブ、コロハ(フェヌグリーク)、コンフリー(ヒレハリソウ)、サイプレス、サフラン、シダーウッド、ジャスミン、ジュニパー、スペアミント、セージ、ゼラニウム、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)、センナ、タイム(タチジャコウソウ)、チェストツリー(チェストベリー)、ニーム、バーベナ(バーベイン)、バジル、パッションフラワー、ハトムギ、ハイビスカス、フィーバーフュー(ナツシロギク)、フェンネル(和名:ウイキョウ)、フキタンポポ(コルツフット)、ブラックコホシュ、フランキンセンス、ベニバナ(紅花)、ペパーミント、ホワイトホアハウンド、マザーワート(マザーズワート)、マジョラム、ミルラ、メリッサ、ヤロー(セイヨウノコギリソウ)、ラベンダー、リコリス、レディースマントル、ローズ、ローズマリー。
グレーゾーン
ウコン、シナモン、ボリジ、ラズベリーリーフ(ラズベリーの葉)、レモングラス。
妊娠中に多量摂取すると月経出血と子宮を刺激するので妊娠中は使用禁忌のハーブや、国内外において妊娠中・授乳中の安全性を示す十分なデータがなく使用を避けるべきハーブ、妊娠初期数ヶ月は使用を避けるべきハーブがあります。
研究機関が集めた過去の事例から、食品に含まれる程度の少量摂取であれば問題ない場合もあります。
市販品には禁忌とされるハーブが含まれているマタニティー茶もあるため、知らずに飲んでいる妊婦さんは不安に思うかもしれません。
癒しに使われるエッセンシャルオイルにも妊娠中禁忌のオイルがありますので、使用上の注意をよく読んで。
もし利用して少しでも不調を感じたら、速やかにお医者さんに何を利用してどんな症状になったのか相談してください。
その7 カフェインは摂取量に注意
カフェインを完全に取らない生活は難しいことでしょう。
過剰に神経質になる必要はありませんが、摂取量を控えることで妊娠中もコーヒーなど飲むことも出来ます。
摂取目安
1日コーヒー2杯程度までとどめましょう。
NG理由
カフェインは血管収縮を招き胎児に栄養が行き届かなくなり、流産や低出生体重児の危険性があります。
玉露、緑茶、ココア、抹茶、紅茶、烏龍茶、栄養ドリンクにもカフェインは含まれます。
その8 アルコール類は完全NG
NG理由
アルコールは胎盤を通して胎児に移行し、胎児性アルコール症候群の原因になります。
また少量でも飲酒習慣のある妊婦さんの子どもに問題行動が見られるという研究もあります。妊娠中は絶対禁酒。
最後に
詳しく見ていくと、妊娠中に食べ物、飲み物に気を使う必要があるので「こんなに注意しなきゃいけないの!?」と驚いたかもしれません。
過敏になりすぎないで、カンタンに捉えてください。
少しでも不安に思ったら、その時は避けておけば良いのですから!
少しでもストレスなくマタニティライフを楽しめますように。
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